私たちは普段、学校や家で「正義」と「悪」という言葉をよく耳にします。
先生や親から「これが正しいこと」「これはダメなこと」と教えられます。
でも、その「正義」と「悪」が本当にすべての人にとって同じだと思いますか?
正義と悪って何だろう?

たとえば、戦争について考えてみましょう。
戦争では、どちらの国も自分たちが「正義」であり、相手が「悪」だと思っています。
それぞれが「正しい」と信じて戦っているのです。
これが示しているのは、正義や悪は立場や考え方によって変わるということです。
このように、正義と悪は絶対的なものではなく、相対的なものです。

つまり、ある人にとっての正義が、別の人にとっては悪に見えることがあるのです。
自分の中で「良い」とか「悪い」と感じるとき

私たちは日常生活の中でも、自分の行動や考えに対して「良い」「悪い」と判断することがありますよね。
そのときに、自分を否定してしまうことや、相手を否定してしまうことがあるかもしれません。
例えば、「自分はこれをやっちゃいけないのにやってしまったから、ダメな人間だ」とか、「あの人はこういうことをしているから、悪い人だ」と考えてしまうことがあります。
でも、その「良い」「悪い」という判断が本当に正しいかどうか、少し立ち止まって考えることも大切です。
鏡のような世界

私たちの世界は鏡のようなものです。もし私たちが他人を否定し、憎しみ合えば、その憎しみはさらに増えてしまいます。
奪い合えば、いつか自分も何かを奪われてしまうことになります。
でも、愛し合えば愛され、優しさを持って接すれば、優しさが返ってくるのです。
つまり、私たちの心や行動が、周囲の世界に反映されているということです。
自分の中で「良い」とか「悪い」と感じたときに、それで自分や他人を否定してしまうと、誰も幸せにはなりません。むしろ、愛をもって接することで、世界もその愛を返してくれるのです。
ガンディーの教え

インドの独立運動を指導したマハトマ・ガンディーは、相手がどんなにひどいことをしても、愛と理解を持って接することを信条としていました。
ガンディーは最後に撃たれて命を落としてしまいましたが、その瞬間でさえも「それでも私はあなたを愛する」というジェスチャーを行ったと言われています。
彼は、相手が自分を撃った理由や背景を理解し、許す心を持っていました。
ガンディーの行動は、私たちに**「正義」や「悪」を超えた大切な教え**を与えてくれます。
どんなに相手が悪いことをしても、その人の背景や気持ちを理解しようとすることで、本当の意味での平和が生まれるのです。
愛の力で世界を見ると?

もし、私たちが「愛」の視点を持つと、正義や悪といった対立する考え方はあまり重要でなくなるかもしれません。
ガンディーが教えてくれたように、愛で相手を理解することで、争いや憎しみを乗り越えることができるのです。
愛の力は、正義や悪を超えて、人と人をつなぐ力を持っています。
もし、私たちが「この人はなぜこうしたんだろう?」と相手の立場を考え、愛を持って接することができたら、世界はもっと平和で優しい場所になるかもしれません。
結論:この世は鏡

自分の中で「良い」とか「悪い」と感じたときに、私たちは時々、自分や他人を否定してしまいます。
しかし、その結果、誰も本当に幸せにはなっていないことに気づくことが大切です。
この世界は鏡のようなものです。
否定や憎しみが広がれば、それが返ってくる。
でも、愛や優しさで接すれば、同じものが返ってくるのです。
ガンディーのように、愛を持って自分や相手を理解し、否定せずに受け入れることができたとき、私たちは本当の意味での平和と共感を得られるのではないでしょうか。
「誰かが始めなければならない。他の人が協力的ではないとしても、それはあなたには関係がない。」 —【アルフレッド・アドラー】
そう、私も今、愛と理解を持つことを始めます。
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