本の中で旅をすると、いつもの暮らしまで少し違って見えることがあります。三浦春馬の『日本製』も、そんな入口になる一冊だと思います。ここでは、本人の言葉を創作して引用せず、本の輪郭と、ぼくが考えたいことを分けて書きます。
四十七都道府県をめぐる、本の旅

出版社の紹介によると、『日本製』は約四年間、四十七都道府県を訪ねた記録をまとめた本です。各地の仕事や文化にふれることで、日本という言葉が、具体的な場所や人の姿に近づいてきます。
「日本の良さ」を一つの答えにまとめるより、地域ごとの違いを知る読み方が、ぼくは好きです。ひとつの土地にも、ひとつの仕事にも、外から見ただけではわからない時間があります。
使っているものの、向こう側を考える

毎日使う道具や、口にする食べもの。完成したものだけを見ると、それを作る人の工夫は見えにくい。
本をきっかけに、どう作られたのか、どこから来たのかを一つ調べてみる。買い物や旅の見方が、少し広がるかもしれません。
これは本の一節の引用ではなく、読書から暮らしへ持ち帰りたい、ぼくの問いです。作品への思いと、書かれている事実は混ぜずに扱いたいと思います。
読み終わらなくても、気になる場所から

厚い本を最初から最後まで読むのが苦手なら、知っている地域や、行ってみたい場所から開いてみてもいい。
「この仕事、どんなふうに続いてきたんだろう」と思えるページが一つあれば、そこから別の本や、実際の場所にもつながります。
本を読むことを、宿題にしない。珈琲を置いて、今日は一つの土地に立ち寄る。そのくらいの距離で、楽しんでみたい一冊です。
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参考・確認した資料:ワニブックス:三浦春馬『日本製』

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